高齢化問題と若者の流出

私の住む滋賀県高島市は、県内でも最も高齢化が激しく、人口減少も急速に進んでいます。
子どもたちは、中学から高校に進学する段階で市外の高校に行く者たちが約3割います。これは、平成18年度入学者選抜から県立高校普通科の通学区域が全県一区制度になったことが主な理由で、それまでは普通科は高島市内の2つの高校にしか進学できなかったのが、選択の幅が広がった為に市外の高校に進学する割合が増えました。少子化の影響と市外への進学者の増加によって、市内の高校の定員数も徐々に減ってきています。ただし、この高校進学の段階では多くは市内の親元から通学するケースが多いようです。しかし、大学への進学となると県内だけではなく、多くの学生が県外の大学に進学し、やがて卒業すると県外で就職して市内には戻ってこないケースが非常に多くなります。そのタイミングで住民票を県外に移すので、22才あたりを境にして人口構成に凹みを生じます。
移住の流入に関して言えば、生産年齢世代はあまり多くないのが実情で、一方 現役の頃に豊かな自然を求めて遊びに来ていたことがあるリタイヤ世代が高島市を移住先に選んで流入されるケースがそれなりの割合であります。
そうしたことから、若年世代の人数が少なくなり、長寿化も相まって高齢者の人数比が膨らむ傾向にあるようです。
行政も様々な知恵をだして、現役世代の移住呼び込みに力を入れていますが、若年層の市外流出を補うほどにはいたっていないのが実情です。
しかし、新型コロナでリモートワークやオンライン会議などが一気に普及したことから、多くの田舎では移住呼び込みの可能性があると大きな期待をしています。
我が高島市をアピールするならば、キャンプ場やBBQを楽しめる場所は市内の至る所にありますし、琵琶湖でのマリンスポーツや、冬にはスキーやスノーボード・スノーシューなどのウィンタースポーツ、そしてトレッキングなども気楽に楽しめる環境があります。
なので、例えば使われなくなった別荘物件を借りて仕事場として使い、チョット疲れたなと思ったら近場でリフェレッシュ! もちろん、山間部を除けば市内の住宅エリアではどこでもインターネットやスマートフォンが使えますので、新しいライフスタイルを求めての移住を希望される方々にとっては、高島市は大きな魅力があると思えます。