琵琶湖の畔で、波の音を聞きながら生まれ育った女性が山裾の集落に嫁いだら、あまりにも夜が静かすぎて寝られなかったと言っていました。そして、その女性がご主人と一緒に女性の実家に泊まったら、波の音がうるさくてご主人だけは寝られなかったそうです。
一方、都市部の喧騒に慣れているはずの移住者が、川のせせらぎや林の葉音が聞こえるところに別荘を建てたところ、田舎者には心地よく聞こえるはずのせせらぎや葉音が不快なノイズのように聞こえてノイローゼ気味になり、早々に都会に戻られたという笑えない様な話もあるようです。
移住先を決めるために、住居物件や自然環境(特に降雪について)、移住予定の集落の決まりごと・人間関係、自然の遊び場や日々の買い物など、様々な調査をされると思いますが、案外気が付かない点として田舎特有のノイズ(音)にも要注意のようです。
深夜に獣の声が聞こえ恐怖を感じたり、余りにも静かすぎて落ち着かなかったり、普通は心地良いとされるせせらぎや葉音や虫の音などの自然の音に恐怖を覚えたり...
移住したあとで、そんなことに気がついていては遅いので、事前の調査は様々な事柄を網羅して行うことが必要です。