田舎町では、区や自治会によっては山地や田んぼなどの土地を所有しているところがあります。そうした財産の管理も区や自治会の大切な仕事です。
その他、氏神さんの神社の境内や、子供の遊び広場などの清掃業務等が自治会の仕事として行われます。この様な作業を「普請」といいますが、簡単な作業では2時間程度で終わりますが、自治会が所有する山地の下草刈りなどの仕事はまる一日がかりとなることから、数名でするより、日を決めて集落の全戸から人々が出て一気に片付けてしますのが効率的です。
ところが、中にはお年寄りしかいない家庭とか、たまたま普請の当日に用事があって参加できないといったケースが出てきます。そうしたときに、普請に欠席する家庭から「不参料」として五千円から1万円程度徴収するようなことを決めている自治会もあります。
ただし、下記のような特別な理由がある場合には、普請の参加を免除したり、不参料自体を免除している自治会もあると聞いています。
・高齢の一人世帯は免除
・75才以上の世帯は河川清掃を免除
・世帯全員が75才以上は免除
高島市内で調査をした結果によると、上記のような普請の免除制度を設けている自治会が3割ほどあることがわかっています。
今後、高齢化がますます進んでいくと、普請に参加できない世帯が増えて免除制度だけでは解決できない事態になりそうな気もします。