田舎に移住する前に、どの様な仕事で生計を立てるのかは十分に考えておくべきです。
都会で販売チャンネルを確立された手仕事作家さんなら問題はないのでしょうが、田舎暮らしに憧れて「なんとかなるだろう。」と考えて移住を決心することはとても危険なことです。
「田舎でのんびり農業をやろう。」と言う計画は非常にまずいといえます。まず、農地ですが、それなりの農業経営基盤がないと農地を購入することができません。なので、農業法人なんかに雇用されて修行を積みながら、農業を辞めようと考えている人を運良く見つけられて経営を引き継ぐことができればよいのですが、そんなにうまくは事は運ばないでしょう。
一方、田舎まちは高齢者で溢れています。なので、老人介護施設はそれなりにあって、かつ働き手も不足気味です。そういうことから福祉系の仕事は比較的得やすいのが実情です。しかし、田舎暮らしをする人すべてが福祉系の仕事で満足することができるかは疑問があります。
しかし、高島市内には工業団地もいくつかあって、立派な仕事をされている中堅の企業もあります。しかし、多くの地元企業はテレビやネットに大々的にCMを打っておられないので、地元でもよく認知されていないケースが多いようです。そうした企業さんは地元からはなかなか採用できないので、都市部での就職相談会に参加され、九州や四国方面から関西に就職を希望されている人たちに狙いを定めて採用活動をされているという話も聞きます。それだけ努力しても採用枠が埋まらないという悩みを持つ企業さんも多いようです。
この様な企業の情報を集めれば、高島市内で就職口を探すことは難しくないかも知れません。田舎暮らしを希望するなら、とにかく情報収集が重要という話でした。