田舎まちに移住して、地域に馴染んでくると区(自治会)に入って欲しいとお誘いを受けます。そして、その区(自治会)の様子が分かってきてイロイロな行事などに顔を出していると、いずれ区(自治会)の役員になってくれないかと要請されることでしょう。
特に最近は、旧来の集落では人口減少の影響などもあって、役員のなり手が減少しているので、区や自治会の行事に積極的だと思われると必ずお声がかかってくるはずです。そんな時、あなたはどうしますか?
自治会役員になると行政からの呼び出し(交渉業務)や書類の提出(事務的業務)、各種行事の企画や準備、高齢者の見守りといった福祉の活動、地域防災のことなど、様々な業務に関わることになります。
この様に区や自治会は、コンパクトな自主行政組織なので、守備範囲も広く、真面目に取り組もうとすると非常に大変なことから多くの方々に敬遠される役割です。
役を受けると、普通は副区長(副自治会長)として1年間、引き続き区長(自治会長)として1年間、トータル2年間にわたって自分の仕事以外に区(自治会)の業務に関わることになります。
中には、任期は1年かせいぜい2年間なので、特に改革などはしないで時が経つのをやり過ごそうと考える人もいますが、地域のことだけではなく地元の行政の方針や考え方なども把握できるので、私自身はやりがいがあって多くの知識が得られる貴重なチャンスだと思っています。
最近は、役員のなり手がいないというのは全国的な問題になっているので、区・自治会の役員をサポートする体制も徐々にはできつつありますので、そうしたサービスも活用して是非とも取り組んでいただきたいと思います。そして、役を引き受けることで、さらに地域の人たちからの信頼を勝ち取ることができて、やがて移住者という特殊な目で見られることも無くなってくるはずです。