急速に高齢化や人口減少が進んでいる高島市には、「空き家」が急増しています。
茅葺屋根の「空き家」となると、市の中心部から少し奥まったエリアまで足を伸ばす必要がありますが、築50年以上の程度の良い物件はたくさんあります。ここで敢えて「空き家」と書きましたが、実際のところ「空き家」はたくさんあるのですが、残念ながら「貸し物件」や「売り物件」を探すとなるとちょっと難しくなります。
それは、都会に住んでおられる家主やその息子さんなどが、将来田舎にUターンするかもしれないので貸さずにおこうと考える人も多いとか、仏壇があるので他人に貸すことができないと考える家主も多いことなどが理由です。
もう一つ別の理由もあって、そうした古い物件は土地付きでも売値が安いため、結果的に仲介料も安くて儲からないので、不動産業者さんも熱が入らないという理由も考えられます。
なので、「貸し物件」や「売り物件」を探すなら、行政の移住相談窓口に相談するとか、移住先エリアとして気に入った場所で「貸家物件」や「売り物件」がないかと聞いてみることでしょうか。相談された人が必ずしも情報を持っているとは限りませんが、貴重な情報を持っていそうな人を紹介してくれる可能性もありますので諦めずに根気よく…
そして、運良く気に入った物件を見つけ時間をかけて自分でリノベーションして楽しんでおられる方々もおられます。最近は、自分でリノベにチャレンジするだけでなく、SNSで都市部の人たちにも呼びかけて「リノベ・ワークショップ」をするという方法もあるかも知れません。もちろん、市内には経験豊富な工務店などもたくさんありますが、プロの工事が必要なところはプロに頼むのもありかと思います。
田舎まちで気に入った家を探し出して、さらにどの様に改装しようかと考えたり、友達なども引き込んで実際にリノベーションを楽しんだりすると、自分の手に入れた物件に対する愛着も倍増することでしょう。