高島市では、いわゆる町内会組織を「○○区」とか「△△自治会」と呼ぶことが一般的で、「区」と呼ぶか、それとも「自治会」と呼ぶかは各々の集落民の総意によって決めているようで、行政から見た場合に両者の違いはありません。
「区」には「区長」と呼ばれる代表者が、「自治会」は「自治会長」と呼ばれる代表者がいて、さらに補佐役の「副区長」・「副自治会長」の他、「会計担当」などの役員がいます。
さらに、集落内の様々な問題について協議を行い、解決の方向づけをするために役員(理事)で構成される役員会組織があります。区や自治会によっては、様々な分科会組織を作って活動しているところもあります。
多くの区長や自治会長などの任期は、概ね1年間で、普通は副区長(副自治会長)を1年やって、次の年に区長や自治会長に昇格するのが一般的なようです。
こうした役員は、区や自治会などの自治運営組織の要となる人達ですが、人口減や高齢化によって引受け手を探すことが難しくなってきています。従来は、60才の定年後から70才ぐらいまでに役を受けることが多かったようですが、近年は65才まで働くことが一般的になったことも、役を受ける適任者が減少している一員となっています。
さて、旧来の集落である「区」や「自治会」に移住者が入ってくるとどの様な問題が起こるでしょうか?各々の集落には、先祖代々引き継がれてきた仕来たりや決まり事などがあって、簡単には変えることができない様な内容もあります。また、役員の任期が短いために、自分が役員のときに改革したくないという気持ちを持つ人もいます。
そんな中で、都市部から移住されてきた人が入り込むと、「何をやってんだ!」という言葉が出てしまって、「何もわからないくせに生意気な!」とギクシャクした関係が生じることがあります。時代が変化していく中では、そういう議論も大切だと思いますが、度を越すとお互いに住みづらくなってしまう恐れもありますので、気をつけたほうが無難かも知れません。