見守り活動について

都市部では、アパートの隣人がどの様な人かということに関心を持たないケースが多くなっていると聞きますが、流石に田舎町では新しい住宅団地以外ではそんなことはないようです。
自治会活動で、防災訓練を行ったり、神社のお祭りや自治会の夏祭りなどでお互いにお酒を酌み交わしながら楽しんだりしますので、ご近所さんの家族構成ぐらいはお互いに把握して暮らしています。
しかし、一年に各々一度ぐらいしか行われない防災訓練やお祭りだけでは、ご高齢の一人住まいの人が困った状態になっていないかどうかよくわからないという問題があり、社会福祉協会などが高齢者や生活困窮者にたいする「見守り活動」を自治会で行うように指導を行っています。 そして、集落によっては「サロン」を開催して楽しみながらお互いの健康を確認したり、区役員(自治会役員)や福祉推進委員さん達によってご高齢世帯への訪問サポートなども行われています。
普段の生活の中でも、ご高齢世帯については、ご近所さん同士お互いに年齢などはわかっていますので大きな問題にはなりませんが、生活困窮者となるとプライベートな部分に入り込んでいく必要があって、なかなかオープンには話ができないといった問題もあります。
そんなときに頼りになるのが、地域の民生委員児童委員さんや福祉推進委員さんたちですが、やはり個人情報保護の観点から集落の全員で支えていこうとすると難しい問題が残ります。
病気になって寝込んでしまう年齢を遅くするためには、各々の人々が生きがいを持って安心して暮らしていけることが大切ですが、その為に役員は役員の立場で、隣人は隣人の立場でお互いにできることをしていくことが大切です。決して弱者を見捨てないという強い覚悟でお互いを支え・支えられる関係作り・仕組み作りが重要だと思います。