師弟の教育について

お子さんがおられる家庭の場合、移住に際して最も気になるのは教育問題かと思います。
お子さんが保育園児とか小学生の場合、高島市には自然の中で遊びまわり人間としての基本的な能力を養える環境はたくさんありますが、一方学業面が気になる方も多いと思います。
現在、高島市には私立の小中学校や高校はありません。公立学校に関しては、合併前の6地域(マキノ町、今津町、新旭町、安曇川町、朽木地域、高島地域)に、市立の小学校が各々1ないし3校、そして中学校が各1校ずつあります。
高等学校に関しては、県立高校の高島高校と安曇川高校の2校だけです。
多くの生徒達は、中学までは市内の公立校に通学するケースが多いようですが、一部には市外の私立に通学しているケースもあるようです。
一方、高校進学となると中学卒業生の約3割が市外の私立や県立高校を選んでいるのが実態です。この理由は別項目でも説明しましたが、平成18年度入学者選抜から県立高校普通科の通学区域が全県一区制度になったことが主な理由です。
このため、学業的に優秀な生徒が集まる市外の県立高校や私立高校へと流れ、そしてスポーツで成果を上げている学校に進学するケースもあります。この中の多くの生徒達は、JR湖西線を利用して高島市内から通学しているようですが、通学が困難な京都市や大阪の私立高校に進学する生徒は親戚などに預かってもらうことになります。
塾に通う場合は、市内にもローカルな塾はありますが、大津市の堅田あたりまで電車で通うケースが多いようですが、最近はオンラインの学習塾が増えていますので、案外そうした環境を活用するのも有効かも知れません。
以前、オンライン塾を受講した生徒さんから聞いた話では、個々の生徒単位にカスタマイズされたマンツーマンの指導が行われるようで、非常に力がついたと言うことでした。なので、近場に有名な塾があるとかないとかといったことは、インターネットが普通に使えるようになった現在ではあまり重要な話ではなくなりつつあるのかも知れません。
なお、大学は高島市内にはないので、県内なら大津市内や草津市内、県外では京都や大阪への進学が多く、関東圏の大学に進学を考える学生は少ないように聞いています。