田舎まちの濃密な人間関係について

都市部では近隣に住んでいる人々には無関心で、お互いに干渉しないというような生活スタイルになっている様です。
それが良いことなのか、悪いことなのかは別にして、その様なスタイルに慣れてしまった都会人が田舎まちに移住して数ヶ月も経つと、田舎の濃密な人間関係に驚く場面に出くわすことになります。
例えば、通勤時に時々顔を合わすご近所さんと思っていたら、子供の学校(田舎の学校は生徒数が少ない!)のPTAの会合でも顔を合わせた。役所に手続きに行ったら顔を合わせた。仕事の取引先の社員であることがわかった。まちのスポーツ大会に参加したら声をかけられた。などなど。
田舎まちでは、人口密度が低くて空間的にはスカスカであると感じて安心してしまいますが、絶対人口が少ないために少し行動を起こすとお互いが遭遇する機会が出てきます。
なので、知らず知らずのうちに他の人からチェックが入っていることがあり、マイペースで生活をしているととんでもないトラブルが起こってしまうことがありますので注意が必要です。
私は、40才を前にして関東から生家にUターンしましたが、ある時なにかの用事で隣町の集落にでかけたところ、「あなたの名前から推察するんだけれど、○○さんはお父さんか?」、「あんたの集落は△△かい? 我が家の嫁は△△集落の□□さんの家から嫁いできたんだわ。しってるか?」なんて言われて、濃密な田舎まちの人間関係を思い知りました。
これを「常に監視されている」と感じると息苦しくなりますが、前向きに「多くの人たちに見守られている」と考えれば楽になれると思います。