最近は「限界集落」とか「準限界集落」といった言葉をお聞きになったことがあるのではないでしょうか?
「限界集落」は、住民の50%以上が65才以上で、「準限界集落」は55才以上の住民が50%以上の集落を言います。いずれも、農業用水や森林、道路の維持管理、冠婚葬祭などの自治会活動を維持することが限界に近づきつつある集落のことを言います。
以前は中山間地にある集落が、この様な深刻な問題を抱えると思われていましたが、最近の田舎まちでは駅周辺などの昔は賑わいがあった集落でも空洞化が進み、準限界集落となっているところが増えつつあります。
そうした集落の多くが、差し当たって、今現在生活を維持することが困難となっているわけではありませんが、十年・二十年と住み続けることを考えるならば将来的にどの様な事態になりそうかは少し考えておいたほうが良いと思われます。
ただ、そうした集落に、今現在実際に住んでいる人たちは、高齢化が進んでいると言っても逃げ場がないわけで、なんとか工夫しながらみんなで協力しあって(共助)暮らし続けていかざるをえないわけです。
高齢化や人口減少は急激にはきませんが、じわじわと進み、5年前、10年前と比較してみると「ずいぶん変わったな。」と感じられます。そして、やがて集落の世帯数が数戸になってくると、行政サービスも行き届かなくなって「集落終い」をせざるを得なくなる恐れもありますが、移住を検討されている方々には、そのような準限界集落や限界集落を移り住んでいただくことによって、地域が少しでも活性化することが期待されていますので、力を貸してやろうという気持ちを持って入ってきていただけると有難いことだと思います。