(はじめに)田舎に暮らすということ

東京圏への一極集中が進んで、日本中の殆どの田舎まちが人口減少と高齢化に苦しんでいます。
そんな中でも、自然が豊かなところで子供を育てたいとか、リタイヤ後はのんびり田舎暮らしをしたいといった方々が一定数おられます。さらには、田舎の古民家を改装して小洒落たレストランやカフェを開いて、都会の疲れた人々の癒やしの場を提供するために敢えて田舎に生活の場を求める方々も散見されます。さらには、都会では環境的に難しくなった陶芸や染色などの手仕事作家さんたちも仕事がしやすい場を求めて田舎に創作の場を求めて移住されるケースが増えています。
そして、最近のコロナ禍でオンライン会議やリモートワークが多くの企業で行われた結果、都会に住んで都会の仕事場で仕事をするという今までのスタイルにも変化が生じ、サラリーマンでも転職せずに田舎住まいで仕事ができることが人々に認識されました。
田舎の多くの自治体は、これをチャンスと捉えてUターンやIターン、Jターンの移住者を獲得しようと一所懸命に知恵を出しています。
私が住む滋賀県高島市は、直通のJR快速電車で京阪神から1時間程度という程よい距離感がある田舎まちですが、人口減少は年々加速気味で市役所もいろいろな工夫をして都会から人を呼ぼうと努力しています。
しかし、田舎暮らしに大きな希望と夢を持って移住をされた方の中には、移住後に「こんなはずではなかった。」と後悔される例も散見されます。行政も田舎に暮らす我々住民も、そんな不幸は起こってほしくないと思っていますので、田舎暮らしを決心する前に十分な「田舎の暮らし研究」をしてほしいと考え、このウェブサイトを立ち上げました。
なお、このウェブサイトの大部分のコンテンツは、関東圏で約15年働いたあと、生まれ故郷の高島市にUターンした私が実際に見聞きした事柄がベースになっています。また、私自身は 旧来の在所(集落)の町内会長(実際は区長)を連続6年務めましたので、集落の様々な事例を見聞きしたことから、一般に語られることがないような話も この場で公開していきます。
ぜひ、このサイトのコンテンツを研究いただき、悔いのない田舎暮らしを求めてください。

サイト運営・管理:大溝の水辺景観まちづくり協議会